特別養護老人ホームと高校生が連携 老学連携シリーズ【2】 介護実習を終えて 緑園都市睦愛園施設長 志澤秀一
横浜緑園総合高校「社会福祉基礎」を履修している3クラス約80名の生徒が、緑園都市睦愛園で介護実習を行った。3期に分かれた実習は、1期が介護士の業務・心構え・施設見学、2期が車いす操作・歩行疑似体験、3期が傾聴とコミュニケーションの内容であった。最初はやや緊張気味であった生徒も、授業が進むにつれて明るい笑顔と積極的な姿勢で実習に取組み、プロ意識の高い介護士から、仕事の魅力や高齢者のQOL(生活の質)を高めながら自立支援(self-help)を目指す専門的な介護についての説明を、真剣な表情で聞く姿勢には、目を見張るものがあった。
そして実習を通して介護の実態や介護士の役割、介護士の人生観や仕事観を知る貴重な体験になったことと思います。今回の実習で体感した介護の世界は、将来の職業感を芽生えさせ、真のキャリア教育に繋がっていくことと思います。
このように「老学連携」を通した交流は、実習を受け入れる施設職員も成長のきっかけとなり、改めて学ぶ機会にもなっています。教え教えられる者同士が真剣に学びあうところに新たな関係作りが生まれ、真の「老学連携」に向けて発展していくことを願っています。
※当シリーズのご感想をお寄せ下さい。(〒245-0003泉区岡津町3217-1「緑園睦愛園」宛)
〈著者〉志澤秀一。県立山北高校と大磯高校で校長を務める等、教育現場に長く携わってきた。その経験を生かし、同園施設長として「老学連携」を図っている。
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