特別養護老人ホームと高校教育連携 老学連携シリーズ【5】 「納涼祭と高校生」 緑園都市睦愛園施設長 志澤秀一
「交流と支援」を開催テーマに掲げた第2回納涼祭を台風の影響で1週間延期し、9月10日(土)に開催いたしました。
当日は快晴に恵まれ多くの方々との交流を深めることが出来、また被災地支援の義捐金にも多くの方々にご協力をいただきました。
特に今年度から「老学連携」の交流を重ねてきた緑園総合高校文化部の皆さんや、手作りの竹炭制作に夏休み中から取り組んでくれたグリーンクラブの生徒の皆さん、またオープニングを飾る素晴らしい演奏を披露してくれた希望ヶ丘高校ブラスバンド部の皆さんにも日頃の活動の成果を発表していただき、お陰様で成功裏に終了することが出来ました。参加された多くのお年寄からは自然と笑みがこぼれ、高校生の皆さんを孫のように愛おしく思い、見つめる眼差しが印象的でした。
このようにイベントを通して若い高校生と触れ合うことが、脳を活性化させ表情も明るくなり、会話や行動等にもその変化が顕著に表れているように思います。
「老学連携」が少しずつ定着し、高校生との様々な交流が、お年寄りに元気や活気をもたらしています。また同時に、高校生も様々な交流体験の中で、介護サービスの重要性やその意味等を、高校教育の中で経験しないような、多くのことを学んでいることと思います。
こういった経験を通して、より多くの若者が介護の世界をめざし、より付加価値の高い介護サービスの開発に繋がっていけばと願っています。
〈著者〉志澤秀一。県立山北高校と大磯高校で校長を務める等、教育現場に長く携わってきた。その経験を生かし、同園施設長として「老学連携」を図っている。
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