被災地では"今"【2】 NPO法人日本震災福祉支援協会副理事長介護事業所ハッピーライフ(新橋町)理事長内藤秀夫
行政の混乱、先の見えない復興に特に最近住民独自で事業立ち上げ、高台移転を進めるケースが増え始めている。そんな中でコミュニティの絆を維持している仮設とそうでない仮設で大きな格差が出始めている。
南三陸のある仮設では既存のコミュニティの絆を住民の努力でつなぎとめており、一致団結して様々な取組を始めている。一方、バラバラに集められた気仙沼の高齢者独居の仮設では行政やボラの支援頼りの状況で危機的状況にある。
原因の一つには自治体の混乱と無計画。そして住民活動への支援の薄さがある。活動への補助金が社協に丸投げされた挙句、住民活動家には貯蓄を取り崩しての活動を強いる事態になった。
発災直後から私が憂え、行政に訴えてきた危機が現実化し、その住民不在は新設される復興局においても踏襲されようとしている。
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