中区を拠点に活動する「太洋歯科卓球部」が、9月22日から25日まで石川県で開かれた「第41回全日本クラブ卓球選手権大会」の団体戦女子一般の部で、初の準優勝に輝いた。同時に全国10年連続出場の快挙を果たした。
3年ぶり無観客で開催された今大会は、各地の予選を勝ち抜いた34チームが出場。団体戦で1ダブルスと4シングルスを編成し、計5戦で勝敗を競った。同クラブからは木戸亜希穂さん、李陶さん、小道野結さん、徳島柚葉さん、蓑田愛さんが選手として出場し、蕭敬意さんが監督を務めた。
最高成績の6位で終えた前大会。優勝に向けて期待が高まる中、コロナ禍で大会が中止に。さらに獲得していたシード権も2年の中止期間による大会規定でなくなり、地区予選から挑戦する波乱のスタートとなった。「際どい試合が続いたが、選手が互いにカバーし合って勝ち進めた」と蕭監督は振り返る。
決勝は、初出場の横浜隼人高OGの同級生で構成された「ロータス」との神奈川対決。平均年齢が10歳近く若い相手チームに対し、1戦目のダブルスのメンバーを入れ替えるという意表を突いた作戦で挑んだ。同じ隼人高OGの先輩となる小道野選手がダブルス、シングルスと勝利し3戦目でリーチをかけたが、続く2戦を落とし、悲願の優勝まであと一歩のところで涙をのんだ。
チームのエースでキャプテンの木戸亜希穂さんは「10年連続出場の年で優勝を決めたかった」と悔しさをにじませるが、蕭監督は結婚・出産でメンバーが入れ替わることが多い一般女子の部で10年連続出場を達成することの難しさを語り「今回出場した選手だけでなくこれまでの10年間をつないできた選手と共に成し得た快挙」と称えた。
同部は08年に発足。歯科医院の卓球部は全国的にも珍しく、現在男女約20人の選手が在籍。ジュニアチームも運営する。
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