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色とりどりの花浮かぶ  元町・厳島神社に「花手水」

文化

公開:2024年4月18日

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大きい方の手水鉢を前に小和口さん(左)と内田さん。2人の店が鳥居の左右にあることから「狛犬レディ」と名乗っている
大きい方の手水鉢を前に小和口さん(左)と内田さん。2人の店が鳥居の左右にあることから「狛犬レディ」と名乗っている

 元町で知る人ぞ知る花見スポットが話題に―。厳島神社にある大小2つの「花手水(はなちょうず)」が参拝者の目を楽しませている。

 花手水とは、神社や寺で手や口を清めるために設けられた手水舎の手水鉢に、色とりどりの花を浮かべたもの。花を奉納するのは、神社前に店舗を構えるインポートブティック「元町ローズマリー」の小和口真理さんと、ジュエリーサロン「レイコレクション」の内田麗子さんの2人だ。

 コロナ禍の感染拡大防止のため、水がなくなった手水鉢を見た内田さんが「少しでも花で癒せたら」と、全国の寺社で話題になっていた花手水ができないか小和口さんに相談。一昨年の秋に3年ぶりに行われた例大祭に合わせて試しに行ってみたところ、町の人から大好評に。その後、正月など行事ごとに花を奉納するうちに、花手水の手入れが日課になった。

 長年フラワーアレンジメントの経験はある小和口さんだが「水面に生ける花手水は試行錯誤の連続」だ。水に浮きやすい花を探したり、夏は花が傷みやすく、手入れにも苦労する。装飾用の花は自前で購入するほか、自宅の庭や店先で育てている花を活用。最近では花手水に感動した子どもや地域住民、同じ商店街の花店が花を提供してくれることも。「キレイですね、次の花替えはいつですかと声をかけられたり、SNSで写真をアップしてもらえるのも嬉しい」と、見た人の反応が原動力になっている。

 2人は「花手水が神社や元町に足を運ぶきっかけになり、街の活性化につながれば」と願い、「これからも自分たちができる範囲で続けていきたい」と話している。

「毎回アレンジを考えるのも楽しい」と季節や行事にあわせ、花だけでなく小物を飾ることも。SNSで発信している(提供写真)
「毎回アレンジを考えるのも楽しい」と季節や行事にあわせ、花だけでなく小物を飾ることも。SNSで発信している(提供写真)

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