議会報告 商工労働常任委員会で質問 県議会議員 かるべ和夫(みんなの党)
第2回県議会定例会が7月9日まで開催され、所属する商工労働常任委員会でみんなの党を代表して質問を行いました。
中小企業活性化
内閣府の月例経済報告によれば、この4・5・6月の景気は緩やかに持ち直し、回復感の動きが感じられるとの報告がなされています。しかしながら、県内の5月の倒産件数、負債総額共に前月より増加傾向にあり、県内中小企業の雇用状況は依然厳しい状況下にあると判断できます。
委員会では、まず、県が平成21年度に策定した「中小企業活性化推進計画」の実施状況について聞きました。基本的な位置づけから計画の進行管理、目標達成度、そして障害者への多様な就業支援の取組みについて追及しました。目標達成度の評価を見てみると、「経営基盤の強化、経営の安定化」でのC評価率が高く、今後は、中小企業の特性に合った推進計画を期待したいところです。
障害者ジョブコーチ
「就業支援と労働環境の整備」ではA評価が多い中、障害者への多様な支援として期待できる障害者ジョブコーチの要請は、Cという評価です。企業と障害者の間に位置するジョブコーチは、障害者とのコミュニケーションを充分理解する必要があります。人材開発としても根気のいる職種のため、人材確保の困難さを感じます。また、職業技術校でも障害者支援のための障害者職業能力開発校が設けられていることは周知のとおりですが、本校の立地条件や定員数には限りがあります。
しかし、県がこの経済状態にもかかわらず、絶えず障害者支援を意識した就業支援事業を行うことを目標とすることを高く評価しており、今後も支援規模の拡大を目指すことを強く要望します。障害者の就職状況を取り巻く環境は依然厳しく、企業側の受け入れ体制にも充分理解を求めたいものです。障害者の方の就業支援を目標に掲げていることは、障害者本人また家族や支援団体にとっても意義ある目標設定であります。県には、この計画の実現に向けた取り組みを推進してもらいたいと思います。
観光振興計画と若年の就業支援
その他、「観光振興計画」の実施状況と「新卒未就職者等人材育成事業」についての質問をしました。神奈川県は魅力にあふれています。観光を担う人材育成が大切だと進言しました。新卒未就職者は、県内にも沢山いると予想できます。不運なミスマッチで、採用されていない若者も多いはずです。社会に出られず本人の能力を十分に発揮できないことは、県にとっても大きな損失です。県内の就業支援策の中で取り組んでもらいたいと要望しました。
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