県政報告 県民の声を迅速・的確に活かす 神奈川県議会議員 梅沢 裕之
新しい年が明けました。年頭にあたり、今年一年の決意をされた方も多いのではないでしょうか。その思いを胸に、お互い頑張っていきたいものです。
さて、昨年の議会活動の中で、私が特筆すべきと思うことが二つありました。
一つは「手話言語条例」を我々議員の提案により制定したことです。昨年5月に5万4千名を超す署名を添えた条例制定を求める陳情が、県議会に提出されたことを受け議論を重ねてまいりました。ろう者にとっての言葉である手話を一つの言語として認識し、県民の理解を深め普及していこうというものです。手話を、ろう者に限らず県民も学び広めていくことで、お互いの人格と個性を尊重し合い、共生できる地域社会の実現に向けた力強い一歩になることを願ってやみません。
もう一つは、東日本大震災の津波により幼稚園バスの園児の命が失われたことに関する裁判で、遺族と幼稚園側とに和解が成立したとの報道に触れ、図らずも私が関わった取り組みが遺族の心情に影響をもたらし、両者和解のきっかけの一つになったかと思うと、「情報をキャッチし、いち早く活かす」ことの大切さを痛感したことです。
昨年の当紙でも報告させていただきましたが、私が県議団政務調査会長の時のこと、神奈川区の幸ヶ谷幼稚園が独自に送迎バスの津波対策を始めたという情報を得ました。この取り組みの重要性を強く感じた私は、何としても県下に広げるべきと考え、県議会において自民党の代表質問で、当局に対策を迫りました。
その後、幼稚園関係者と県との「神奈川県園バス津波対策研究会」の立ち上げ、幼稚園バス運行マニュアルのガイドライン化、県内幼稚園への普及へとつながって行ったのです。
こうした本県の取り組みを伝える報道が遺族の目に止まり、「司法が動くことで世の中は変わる、少しずつ犠牲が教訓にされていく」と感じたと新聞記事にありました。両者の心情、ここに至る経緯を思うと大変感慨深いものがあります。
県民生活に密着した情報は、感度を研ぎ澄ませ地に足を着けた日々の政務活動によって得られるものです。
それを議会での活発な議論、慎重な審議を経て県民の利益につなげるよう、今年度仰せつかっております議会運営委員長として、これからも円滑で充実した議会運営に、万全を期してまいる所存です。
梅沢裕之
神奈川区西神奈川2-5-18
TEL:045-413-9008
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