来年で開館10周年を迎える横浜ベイクォーター=金港町=が、周年企画として館内の壁を地域の手で彩るアート活動をスタートさせた。第1弾として、神奈川大学美術研究部の部員たちが夏休みを利用して同館をイメージした壁画制作に取り組んでいる。
2006年8月にオープンした同館。横浜マラソンをきっかけに始まったランニングクラブや夏休みのラジオ体操など、近隣住民を巻き込んだ企画にも取り組んでおり、来館者の8割が横浜市民、そのうち神奈川区民は3割に上る。
今回のプロジェクトは、「10周年を機により地域活性化に取り組み、地元に愛される場所にしたい」という想いで考案。殺風景な階段を明るくしたいという以前からの課題と、同館があるポートサイド地区が”アート&デザインの街づくり”として開発されてきたことから企画された。梅宮晋也営業部長は「地元とコラボしたいと思い、神奈川大学に問い合わせたところ美術研究部を紹介いただいた」と経緯を明かす。
誰でも参加可
同部のメンバー9人が手がけたのは、東階段の5F部分(縦2m×横5m)など。部員たちが用意した10の原案のうち、男児が動物たちと海を歩いているデザインが採用された。同部は、過去に大学近くのバーで壁画を制作したり、六角橋商店街のシャッターに絵を描いたこともあったが、ここ数年部員総出での作品制作は年一度の文化祭しかなかった。部長の石原丈さん(工学部3年)は「機会がもらえてみんな喜んでいる」と筆に力を込める。
同館は今後、地元の団体や地域住民に依頼して壁画を増やしていく方針。梅宮営業部長は「絵を描きたいという方はぜひご連絡ください」と呼びかけている。
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