ミスター高橋の 連載 「貯筋」の心得 ㊱運動神経と運動能力
スポーツの得意な人を「運動神経がいい」と言うことがありますよね。間違いではありませんが、100%正解でもありません。
全身を網羅する様々な種類の神経。その中の運動神経は、骨格筋を速やかに動かす役目を担っています。「走る」「ジャンプする」「ボールを投げる」など様々な動作を行うとき、脳の前頭葉からの指令は脊髄を猛スピードで下り、運動神経の細胞に伝達されます。運動神経の伝達速度は身体部位や気温によって差が生まれますが、速いほど素早いパフォーマンスができます。
つまり運動神経とは、筋肉の動きを支配する抹消神経であり、スポーツが得意という人は、筋肉がしっかりしていて、尚且つ運動神経の伝達を速やかに受け入れられる能力を持っているということです。
スポーツならずとも、筋肉なくして身体を速やかに動かすことはできません。
しかし、一見立派な筋肉を持っていても、運動能力に劣る人もいます。それは、筋肉を大きく、力を強くすることのみに我執している人です。私の知る外国人プロレスラーの中にも、鎧を着たような物凄い筋肉を持っているのに、試合運びの鈍い者もいました。つまり運動神経を鍛えるトレーニングをなおざりにしているため、運動能力の伴わない、不均整なマッチョマンと言うことになります。
加齢と共に筋肉が衰えると、同時に運動神経も衰え、動作が緩慢になってしまいます。筋トレと共に、身体各部位を敏捷に動かすための運動も大切ですし、筋肉や関節の伸張性を保つストレッチも大切です。私どもの『貯筋倶楽部』では、それらの能力を高めるためのゲームも行っています。
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