市政報告 「危険バス停」対策急げ 自民党市会議員団 副団長 小松のりあき
昨年は全国的に「災」の多い年でした。市内では8月、西区と神奈川区の区境(北軽井沢)で市営バス降車直後に交通死亡事故が起こりました。
危険度「A」判定区内に2カ所
神奈川県警は横断歩道に近接したバス停留所の調査を行い、神奈川区の4カ所を含む84カ所の危険度をこのほど公表しました。県警は事故直後から約1カ月をかけ、県内全バス停の目視調査を実施し、バス乗車時に信号のない横断歩道にかかる停留所をリストアップしたそうです。その後、交通量や児童が通るかどうかなどを調査し、点数方式で危険な順に「A」から「C」の判定を行いました。これによると、危険度が高い「A」とされたのは9カ所でした。
神奈川区内では、横浜市営バス「長導寺前」=菅田町1804=と横浜市営バス「片倉町入口」=三ツ沢上町29の5=が「A」と判定されました。特に「長導寺前」については、84カ所のうち最多得点(県内ワースト)でした。県警は今後、各停留所を管理するバス事業者や道路管理者と安全対策を検討する方針を掲げています。
バス設置基準を順守せよ
バス停の設置基準は、県警が1997年に参考資料として設けています。
横断歩道から30m以上離れた場所に設置することや見通しの悪い場所を避けることなどを明記していますが、区内にもまだ基準以前に設置されたバス停が残っています。地域住民の安全を考えれば、一刻も早くバス停あるいは横断歩道の移設などの対策を講じることが必要だと思います。
関係機関と連携し
しかし、バス停が遠くなる利用者もいることなので、一朝一夕にできるものではありません。
横浜市はこのほど、事故のあった停留所を現在の場所から30mほど移動させる方針を発表しました。移設には困難もともなうでしょうが、市会としても関係機関と連携しながら、現場ごとの対策を検討していきます。
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