特別対談 まちづくりの声、市政から国政へ 自民党横浜市会議員 ふじしろ哲夫
神奈川区選出の横浜市会議員・藤代哲夫氏がこのほど、昨年の衆議院議員選挙で神奈川3区から当選した中西けんじ氏と神奈川区のまちづくりをテーマに対談を行った。
藤代 衆院選にともなって神奈川区を隅々まで回られた印象はいかがですか。
中西 商業や工業、農業だけなく、漁業にも関わりのある多様性にあふれたまちというイメージです。それだけに、地域によって抱える課題も様々なのではないかと思います。
藤代 国道15号線を境にした海側と西部地域では、まちの雰囲気も一変しますからね。代表的なのは菅田・羽沢地区の農地でしょうか。
中西 神奈川区は横浜キャベツの一大産地ですね。神奈川区の農業の現状はいかがですか。
藤代 平成27年に議員提案による「横浜市の都市農業における地産地消の推進等に関する条例」を制定しました。現役で頑張っている農家の方々に支援の手を差し伸べつつ、観光農園としての活用や新規就農に向けた取り組みなど、横浜ならではの都市農業の形を模索していく必要があると感じています。一方で、新たなまちづくりに向けて農地を有効活用していくためにも、農地法の改正に向けた議論もますます重要性を増してくると思います。
中西 商業に目を向けると、神奈川区は六角橋や大口などに大きな商店街があり、地域住民の生活を支えている印象があります。
藤代 商店街振興は大きなテーマですね。多くの商業者がコロナ禍で打撃を受ける中、横浜市としても商店街支援を経済対策の重要施策として位置づけるべきです。商店街からは持続的な集客につながるような新しいアイデアを発信してもらい、行政も補助金などを通して後方支援を行う。ウィズコロナの時代に向けた商店街のあり方を考えていきたいと思います。
中西 横浜市内でも、神奈川区は人口流入が多いと聞きます。
藤代 新子安をはじめ、海側の地域では子育て世代の移住が顕著です。神奈川区は、何といっても生産年齢人口が全国平均より7%も高いという特徴がありますから、働き盛りや子育て世代が住みよいまちづくりに向けた工夫が求められています。
当事者としての視点大切に
藤代 中西さんは、選挙後も精力的に活動していますね。
中西 選挙が終わったからこそ、しっかりと有権者に対して国政報告を行うべきだと考えています。地域の皆さんが感じている課題を政治に反映するためにも、まずは直接話を聞くことが大切。だから私は、今でも駅前で辻立ちすることには大きな意味があると思うんです。
藤代 神奈川区は日本の縮図といわれるほど様々な産業が発展を遂げてきた地ですから、多面的な視点に立って課題を見つけていくことが求められます。私たちも市政の立場からしっかりと地元の皆さんの声を聞き、県、国へとつないでいく役割を担っていきます。
中西 ところで、地元での活動を通して感じたのは、選挙区である神奈川区にも鶴見区にも「開かずの踏切」が多いことです。JRと京急が並走していることもあり、とにかく踏切で待たされる時間が長い。
藤代 神奈川区でいえば、新子安駅や神奈川新町駅周辺ですね。
中西 私の中で1つのアイデアがあるのですが、踏切が開くまでの残り時間を表示する仕組みが導入されれば、踏切を待っている間のイライラを解消できるのではないでしょうか。迂回する判断が即座にでき、踏切の前で無駄な時間を過ごすこともなくなりますしね。鉄道の課題は一朝一夕に解決できるわけではありませんが、鉄道会社や横浜市都市整備局の職員の方々、国交省とも、この点については昨年末に意見を交わしたところです。
藤代 国会議員の立場でありながら、地域課題に対して当事者意識を持ってもらえるのは心強い限りです。これからもよろしくお願いします。
企画・制作▽ふじしろ哲夫事務所【電話】045・439・3535
|
|
|
|
|
|
|
<PR>