4月末に、松見町・西寺尾八幡神社の氏子総代会の代表に就任した 岡谷 博さん 松見町在住 77歳
継承と挑戦で未来へつなぐ
○…前任の堀江芳雄さんが逝去し、後任を託された。堀江さんとは二人三脚で神社や町内の活動に取り組んできた間柄。「これからという時に残念。意思をしっかりと引き継いで、地域に愛される神社にしていきたい」と思いを語る。
○…父親が携わっていた縁もあり、20年ほど前に総代会へ。「幼少期から愛着のある場所だから力になりたくて」と振り返る。加入後は、祭りでの神楽や御囃子の動きの意味などを会員らで改めて学習。長く続く神社の伝統の理解や啓発に努めてきた。一方で、SNSでの発信や氏子のデザイナーと協力したオリジナルポスターの作成などにもチャレンジ。昨年3月には地元企業と連携して境内でのマルシェも開催した。「おかげで、初詣や七五三での参拝者も年々増えてきている。歴史や文化を伝承しながら、挑戦も恐れずに積極的に活動していきたい」
○…松見町で生まれ育った。「当時は一面田園風景で、遊び場といえば神社。三角ベースや相撲、鬼ごっこをして過ごしていた」と幼少期を回顧する。大人になってからは、テレビアンテナの会社で営業マンとして活躍。「地デジ移行の時は一番忙しくて、全国を飛び回ったよ」と微笑む。現在は、妻と二人娘と4人暮らし。娘が小学生の時は、長期休みに家族でキャンプへ。「山中の川で水を汲むなど本格的に楽しんだ。水や物のありがたみを体感してもらいたくて」と父としての表情を見せる。
○…「明るく清潔なのが神社の取り柄」といい、毎月の清掃活動は欠かさず取り組む。今後のテーマは後進の育成。会内の役職にも若手を任命し、「自分が退いた後も10年20年と続くように。魅力あふれる神社を未来に残すのが使命」と言葉に力を込める。
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