神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2012年5月17日 エリアトップへ

神奈川台場石垣遺構 マンション内で一般公開 本格的保存は市内初

文化

公開:2012年5月17日

  • LINE
  • hatena
記念式典で公開された資料室
記念式典で公開された資料室

 幕末に築造された砲台「神奈川台場」の石垣の一部が昨年6月、神奈川区星野町のマンション建設現場で見つかった。建設した株式会社栄光(朝日恒男会長)は、150年前に台場で初めて礼砲が撃たれた4月27日の記念日に、一般公開を開始した。

 石垣が保存・公開されているのは、コットンハーバー地区に建てられた6階建てマンションの一室。同社はマンション着工後に、埋められていた神奈川台場東側の石垣の一部を発見した。朝日会長が「貴重な遺構を市民の方に見てもらい」と、保存を決定。当初のマンション設計を変更し、1階から見下ろせる資料室を整備した。室内で保存されている石垣は、高さ3・2m、長さ約4・5m。真鶴半島で採れたとされる1個600kg前後の伊豆石を5段ほど積んで造られている。

 横浜開港資料館の西川武臣副館長は「国際都市・横浜にとって貴重な史跡。この資料室を起点に横浜の歴史を学んでもらいたい」と保存の意義を話す。台場の石垣は近隣の公園などでも展示されているが、底辺から見られる場所は初めてだという。

 資料室の壁には、神奈川台場の写真など関連資料を展示しており、喫茶・バーとしても利用できる。入場料は大人100円、子ども・学生無料。問合せは、栄光【電話】045・441・5465へ。

 神奈川台場は、幕府の命で勝海舟が設計し、横浜開港の翌年(1860)に伊予松山藩が築造した海上警備のための砲台。約8千坪に大砲14門を備え、外国船を迎える際に礼砲・祝砲を発射する施設として利用された。1899年に外国人居留地の撤廃に伴い役割を終えた。
 

神奈川区版のトップニュース最新6

家庭との連絡法を統一

横浜市立学校

家庭との連絡法を統一

アプリ活用で新システム

5月2日

バス停が復活

神奈川区総合庁舎前

バス停が復活

地域の要望受け

5月2日

工場見学が累計30万人

日産自動車横浜工場

工場見学が累計30万人

愛され続けて90年

4月25日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月2日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook