今年もずさんな行政運営を追及 市会通信 無利子無担保で1千億円 市の外郭団体等への供与
私が昨年行った調査で、横浜市が市職員の天下り先でもある外郭団体・関係団体へ「無利子」で多額の資金を貸し付けている事実が判明し、その総額は1千億円を超える規模におよぶ事が分かりました。さらに調査を進めると、「無担保」「無期限」、中には「無保証」といった4拍子揃い踏み貸付金も存在し、もはや融資という概念では考えられない例も散見しました。
民間企業では贈与の評価に
「無利子・無担保・無期限=贈与」というのは、民間では常識的な評価です。横浜市も中小企業に融資を行っていますが、厳しい審査と金利や期限などは当然あるわけです。身内の外郭団体には甘く貸し、市民の皆様からはしっかりと利子を取る。ちなみに、お隣の川崎市において同様の貸付はわずか5万円でした。さらには、外郭団体などに本来の委託業務とは別の用途で使うための市有地を無償または、きわめて有利な条件で貸し出しているという事実も明るみに出ました。団体側はそれらの土地で有料駐車場事業などを行っており、中には営業利益率が99%という例もあります。
その後の追跡調査で、融資の期限がある場合であっても「返済できなかった場合」や、さらには「債務を延長できる」という約定までありました。普通は、貸す側が自分たちの不利になる条項を入れることはないはずです。これらも不適切だと指摘しました。その他、事業計画書なき融資、返済プランなき融資など、ずさんな融資のその後の問題解決と責任は、今年も超重要テーマとして徹底追及し続けて参ります。
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