神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2013年3月14日 エリアトップへ

捨て犬が聴導犬に 素質見い出され審査合格

公開:2013年3月14日

  • LINE
  • hatena
訓練士に抱えられる文(あや)
訓練士に抱えられる文(あや)

 横浜市動物愛護センター=菅田町=に保護されていたトイプードルの文(あや)(雌・2歳)がこのほど、同センターで行われた「身体障害者補助犬認定審査会」に合格した。全国でも約40匹しかいない聴導犬として、第二の「犬生」を京都府の飼い主の元で歩むことになった。

 文は、2011年12月に迷い犬として動物愛護センターに収容され、新しい飼い主を待っていた。職員によると「とても明るい性格で当センターでも人気者だった」という。翌1月に文を引き取ったのは、補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)を総合的に育成している日本補助犬協会=旭区=の代表理事・朴善子さんだ。

 朴さんは、同センターが開所した11年4月から定期的に聴導犬の物色に訪れており、これまで約200匹を見てきた。彼女が初めて一目ぼれしたのが文だった。「全身毛むくじゃらで、見るからに捨てられた犬だと思ったが、目の輝きに力を感じた」。知らない人から逃げない、掃除機などの生活音に驚かない――。文は聴導犬としての素質を見い出され、同協会で育成訓練を受けることになった。

 それから約1年。身体障害者補助犬法に定められた聴導犬の訓練と京都府の使用予定者との合同訓練を修了した文は、2月24日に同センターで行われた認定審査会に挑み、見事合格した。今後は聴導犬として、玄関チャイムやキッチンタイマーなどの音を伝え、耳の不自由な飼い主の自立と社会参加をサポートしていく。

 朴さんは「盲導犬などに比べ、聴導犬は認知されていない。困っている人は多いので、今後も育成を続けていきたい」と話し、現在は2匹目の聴導犬(そなた)のデビューにむけ訓練を続けている。同センターは「保護していた犬が、聴導犬として再出発できて誇らしく思う」と、同センターを経由した聴導犬の誕生を喜んでいた。
 

神奈川区版のトップニュース最新6

家庭との連絡法を統一

横浜市立学校

家庭との連絡法を統一

アプリ活用で新システム

5月2日

バス停が復活

神奈川区総合庁舎前

バス停が復活

地域の要望受け

5月2日

工場見学が累計30万人

日産自動車横浜工場

工場見学が累計30万人

愛され続けて90年

4月25日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook