六角橋商店街 街並みと防災、共存めざす 独自ルールを市が認定
六角橋商店街連合会(石川清貴会長)で組織される「六角橋商店街地区まちづくりルール審査委員会」と、同委員会が作成した「六角橋商店街地区まちづくりルール(1―11区域)」がこのほど、横浜市から認定された。
同商店街は2011年8月に発生した火災で、車道の「ふれあいのまち通り」とアーケードのかかる「ふれあい通り」に面した南側21棟22店舗が全半焼し、約880平方メートルを焼損。小さな店舗が肩を寄せ合うように連なっているため、以前から時々火災が起きていた。そこで、一昨年の火災以来、15回にわたり市や区の職員と勉強会を開催し、防災計画を練り直すことになった。
「昭和レトロ」維持が可能に
今回認定されたまちづくりルールは、「火災に強い」「昭和レトロなまちなみ」の2つに重点を置いた。建築基準法に基づくこれまでの許可基準では、幅員4m未満の狭あい道路沿いの建築物は、道路の中心から2m離さなければならず、幅が1・8mしかないふれあい通りでの再建築は困難だった。そこで、店舗を準耐火建築物にした上で、隣接店舗と窓をずらすなどのセットバック対策を講じ、2mから1・35mまで緩和できるルールを市との協議の下で策定した。同ルールで再建築が可能となり、同商店街の象徴ともいえる「昭和レトロ」な商店街のたたずまいを残しつつ、火災に対応できるようになった。
同ルールは、一昨年の火災で焼損したエリア(1―11区域)が対象となっている。今後は商店街全体に対象を広げるため、ルールの策定に向けた検討を進めていく予定だ。
石川会長は「六角橋の良さを活かして火災に強い商店街にしたい」と意欲を見せている。
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