ミスター高橋の 連 載 「貯筋」の心得 ウォーキングは最高の健康法
健康寿命を目指し、運動に励む高齢者が少しずつ増えてきています。大変に喜ばしいことですが、それでもまだ運動習慣を身に付けている方の割合が決して多いとは言えません。
運動習慣があるというのは週に2回、30分以上行っている人のことですが、65歳以上の男性で47・6%。女性は37・6%です。(H22年度、厚生省)
現在は若干高くなっているのでは、と感じますが、益々の積極的運動参加を望みたいですね。
運動クラブへ参加するのに迷いのある方は、まず健康を意識したウォーキングを始めてみることです。
ウォーキングは循環器機能を高め、また生活習慣病予防改善、ダイエットに有効とされています。ですが、消費するカロリーは期待するほど多くはありません。
運動強度を表す「メッツ(MET)」という単位があります。椅子に座ってじっとしている時を1メッツとし、1分間に90mくらい歩く速度の運動ですと4メッツになります。その4メッツを自分の体重(kg)に掛けた数値が概ね1時間歩いた消費カロリーなのです。
人間をはじめとするすべての動物の筋肉には、パワーや瞬発力を司る「速筋」と持久力を司る「遅筋」が入り交っています。その比率は遺伝子によるものが多く、速筋が多く生まれついた人は短距離走や重量挙げなどに強く、遅筋型の人は長距離走に向いており、長く歩いても疲れを知りません。ウォーキングは最も手軽な健康運動ですが、残念ながら筋力アップのトレーニングにはなりません。
次回は、二足歩行の人間にとって絶対衰えさせてはならない脚の筋肉を鍛えるスクワットの話を致します。
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