六角橋にある神奈川大学の学生が8月3日、地域交流イベント「六神祭(ろくじんさい)」を同大で開く。六角橋自治連合会や六角橋地域ケアプラザなどと合同で企画したもので、これまで交流がほとんどなかった学生と地元住民との「顔の見える関係」を作る第一歩として期待がかかる。
住宅街の中心に位置する神奈川大学横浜キャンパスだが、通学路となっている六角橋の住民と学生の間にはほとんど接点がない。六角橋自治連合会の森勤会長は「学生がいる町にしては地域とのかかわりがない。学生目線でのまちづくりをしてみたかった」と話す。
そこで、六角橋自治連合会と六角橋地域ケアプラザでは、昨年10月から「町×学生プロジェクト」をスタート。「町の取り組みに学生も参加してほしい」という地域側と「地域貢献がしたい」という学生側をマッチングさせる窓口を設けることで交流の機会を作ろうと、複数の学生グループと企画に取り組んでいる。
六神祭の開催は、ボランティア活動やそのあっせんなどを行う同大ボランティア支援室の岩崎洋斗さん(3年)らが、神奈川区社会福祉協議会を通じてプロジェクトへ企画提案したことがきっかけで決まった。
「夏休み中の活動として、普段迷惑をかけている六角橋のために何かできないかと、当初は清掃活動を検討していた」と岩崎さん。「同様の活動が既にいくつかあったので、地域の方々に大学や学生のことを知ってもらおうと交流型イベントの六神祭を企画した」と経緯を語る。
一緒に学食も
当日は事前に六角橋地区の各町内会で募集した70人ほどを前に、書道部や料理部など50人ほどの学生たちがパフォーマンスやワークショップを行うほか、一緒に学食で昼食をとる。7月21日に開かれた会議では、「大学までの案内はどのようにするか」「参加者に着けてもらう名札はどんなデザインが良いか」など細かな部分の確認も行われた。森会長は「学生たちに卒業しても”良い町だったよね”と思ってもらえるきっかけ作りになれば」と期待する。
プロジェクトの窓口を務める同ケアプラザの原島隆行さんは「六神祭を皮切りに、今後さらに企画を仕掛けたい」と話している。
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