神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2016年11月17日 エリアトップへ

反町 老舗喫茶キャメル、閉店へ 常連客の「さよなら企画」も

社会

公開:2016年11月17日

  • LINE
  • hatena

 反町駅近くの喫茶店「コーヒーショップ キャメル」が12月30日で閉店することが取材でわかった。”憩いの場”として親しんできた老舗がなくなるとあって、地元住民からは驚きと悲しみの声があがっている。

 大通りから一本脇に入ったところにひっそりとたたずむ同店。連日老若男女でにぎわう中での閉店の一報だった。「大家さんが亡くなり立ち退きになった」と同店の渡辺蘭子さん(73)は理由を明かす。常連客には報告している最中で、渡辺さんが取材に応じるのを聞いて「行くところがなくなる」と寂しがる声や「声に出して泣きたいほどつらい」と涙ぐむ人もいた。

自然体になれる空間

 同店は前オーナーの男性が39年前にオープン。親の介護を理由に一度は店を閉めることになったが、コーヒー豆の卸売業者が当時西区内の喫茶店に勤めていた渡辺さんに話を持ちかけ復活に至った。

 これまで30年にわたり店を守ってきた渡辺さん。20代でコーヒーの世界へ入り、喫茶店の経営経験もあったため、前オーナー時代からの客も渡辺さんの味をすぐに気に入ってくれた。「常連さん7人で”キャメル会”という集まりもあった。年齢や肩書き関係なく、みんなが自然と集い話せる空間」と、注文を受けながら笑顔で語る。

 「いつ来ても美味しいコーヒーを飲んでもらいたい」。一つでも悪い豆があればコーヒーを点てなおすというこだわりの1杯に魅せられた常連客には、美空ひばりさんの数々の名曲を手がけた作詞家で、沢渡に住んでいた石本美由起さんもいた。

写真展と語る会

 店内を囲むあたたかな木目の壁面を気に入る客が多く、絵画や写真の展覧会も行ってきた同店。今回の閉店を受け、これまで写真展を開いてきた常連客5人が写真展を計画している。メンバーの一人、小池将夫さんは「12月24日から30日までの予定。みんなで集って語れる会も企画中」とほほ笑む。渡辺さんは「これほどの良い場所はない」としながらも、新たな店舗を探す意欲をみせている。

神奈川区版のトップニュース最新6

家庭との連絡法を統一

横浜市立学校

家庭との連絡法を統一

アプリ活用で新システム

5月2日

バス停が復活

神奈川区総合庁舎前

バス停が復活

地域の要望受け

5月2日

工場見学が累計30万人

日産自動車横浜工場

工場見学が累計30万人

愛され続けて90年

4月25日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

神奈川区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook