市政報告 本当に子育てしやすいまちですか 日本共産党横浜市会議員 宇佐美さやか
こどもの貧困が注目されてから、年月が経ちました。林市長は『子育てしやすいまち・よこはま』を公約の一つに掲げ、小児医療費の年齢拡充と、「ハマ弁給食」という言葉で有権者の心をつかみ3期目の当選となりました。しかし、小児医療費に関しては、所得制限と5百円の窓口での一部負担金(小4〜6年)は残ったままです。
99%の中学生に選ばれていないハマ弁を、公費を入れて値下げする一方で、全員喫食の小学校の給食は、月6百円も値上げです。全国45自治体(2016年)では給食費は無料です。横浜よりはるかに財政規模の小さい自治体でも「こどもたちへの投資」として無料にしているのが現状です。
横浜市は、こういった時代の動きについていくどころか、真逆のことをしているという情けない自治体です。これで本当に「子育てしやすいまち」と言えるのでしょうか。
中学校の思いでは給食
私は、大阪で開かれた、議員研修に参加し、兵庫県宝塚市の教育委員会学事課長から「日本一の学校給食がなぜ可能なのか」という内容で講演を聞きました。この課長さんの小中学校の思い出は「美味しかった給食のこと」だそうです。こどもが食べたいものではなく、食べさせたいものを美味しく調理するために、調理師・栄養士と夏休みに研究を重ねるということも聞きました。
こどもの成長や食育に大きく貢献していることが、良くわかる講演で、横浜でも中学校給食を実施させたいと、あらためて思いました。
こどもの成長を保障
「お金の心配なく子育てしたい」というのが、多くの保護者の願いだと思います。
こどもたち一人ひとりの成長を喜びあうことができる、温かい地域にするためには、格差と貧困の解消が急がれます。こどもの貧困は、保護者の貧困からくるものです。生まれた家庭で教育の格差が生じるのは、本当に不幸なことです。
こどもは、地域の宝
社会全体で子育てを応援することが、未来の横浜を担うこどもたちへの投資と考え、小児医療費無料化の年齢制限の引上げ、中学校給食の実施などに予算を振り向けることに全力をあげていきたいと思います。
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