神奈川区内在住の外国人に日本文化を学んでもらおうと、神奈川区国際交流の会KANAK(杉山秀子代表)と着付け師で日本文化教室を主催する小西歩さんらが6月25日、七夕イベントとして「浴衣の着付けとお茶会」を神奈川区役所で開いた。中国やフィリピンなど約20人の外国人が集まり、日本文化を体験しながら交流を楽しんだ。
市内で4番目
区内の外国人人口は6932人(2018年5月末現在)。これは横浜市18区のなかでは、上から4番目の人数となる。横浜市では、外国人向けの生活情報の提供や日本語教室開催など拠点の場として国際交流ラウンジを市内11カ所で設置しているが、区内には存在していない。
KANAKは、区内に住む外国人に日本語を教えるボランティアグループ。15年前に六角橋商店街内にある「スペース六角」を拠点に設立した。現在は、18人のスタッフで区役所を会場に日本語教室や日本文化を知る体験会などの活動を毎週月曜日に行っている。
今回は七夕の時期に合わせ日本文化を体験してもらおうと、参加者は日本語教室のあとに小西さんらの着付け師7人の協力で浴衣を羽織った。小西さんは「初めて着る方も多く、とても喜んでくれた」と振り返る。
一期一会の心得を
お茶会では、六角橋地域ケアプラザの職員で茶道に長ける木曽朱美さんを講師に招き、和菓子の食べ方や抹茶の飲み方を学んだ。木曽さんは「一期一会は茶道の心得。この出会いを大切にしてほしい」と話した。
外国人参加者は、「浴衣も着られたし、日本の文化を知りながら美味しいお菓子も食べられて満足です」と笑顔。抹茶の苦さに驚きながらも、作法を通して日本文化に触れ、交流を楽しんでいた。
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