のいえ食堂のインターンを経験し、4月から働く 高井 里菜さん 横浜国立大学4年
問題意識胸に地域へ
○…三ツ沢下町にある子育て中の保護者と子どもを応援する地域コミュニティー「のいえ食堂」で来年4月から働くことが決まった。運営会社は新卒募集をしていなかったが、インターンに取り組むなかで社長に自らの思いをぶつけ、入社の切符を手にした。「たくさんの可能性が詰まっている場所。楽しみでいっぱいです」と目を輝かせる。
○…山形で生まれ、3歳の頃、川崎市に移った。母親が家でピアノ教室を営む影響で小さい頃からレッスンを受け、講師の資格も取得した。今では子どもたちのピアノの先生だ。高校は横浜翠嵐へ。ダンス部に入り、勉強と部活の両立した日々を過ごした。横浜国立大学に通う現在は、海外の貧困問題などの社会問題を扱う国際協力の分野を専攻しながら、教員免許の取得、ダンスの継続など忙しない日々を過ごす。
○…「タイでの経験が忘れられない」。小学生の頃、目にしたのは、大都市の裏に潜むスラム街だった。「人間の不平等さを理不尽に感じた」と当時を振り返る。これまで出会ってきた恩師たちからJICAボランティアの経験を聞き、次第に貧困問題を抱える海外に興味を持ち始め、大学の専攻分野に辿り着いた。授業では海外に飛び、十分に食べたり、学んだりできていない子どもたちの状況を目の当たりにした。
○…就職先に選んだのは「のいえ食堂」。母子家庭に育ったこともあり、常に孤食や地域コミュニティーの問題は身近に感じていた。「まずは国内に潜む社会問題の解決に取り組みたい」と同食堂のインターンに飛び込んだ。そこで見たのは、ビジネスとして地域コミュニティー空間を創出し、持続可能性の広がる憧れの場所だった。「食堂を通じて、地域で共助の関係を生みだしていきたい。ワクワクが止まりません」
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