等覚院(区内神木本町1の8の1)で先月22日、消防訓練が行われ、宮前消防署、宮前消防団、等覚院関係者ら31人が参加した。
これは、昭和24年に法隆寺金堂から出火した火災により、金堂の壁12面に描かれた仏画の大半が焼損したことを契機に定められた「文化財防火デー」における訓練の一環。昭和30年から全国で文化財建造物などの防火運動を展開しており、今年で59回目。
訓練は本殿灯明台付近からの出火を想定。等覚院関係者らによる119番通報訓練や初期消火訓練、市重要歴史記念物の木造薬師如来坐像に見立てた模擬品の搬出訓練、無線交信の訓練、一斉放水などが行われた。
講評に立った庄司茂署長は、「貴重な文化財を後世に残すため、今後も文化財保有関係者の方々と消防機関が一体となった訓練を継続していく」と話した。
同寺の中島光信僧侶は「今年も多くの方のご協力のもと、有意義な訓練ができて感謝している」と話していた。
天台宗神木山等覚院は平安時代創建と伝わる古刹。本尊は不動明王。ツツジの名所としても知られている。
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