12年に一度のご開帳 4月12日〜30日 準西國稲毛三十三所観音霊場札所巡り
このご開帳は午(うま)の歳に行われ、旧稲毛郡(中原区・高津区・宮前区・多摩区・麻生区・東京都稲城市にかかる地域)の計36寺院の天下泰平、国土安全、五穀豊穣、万民快楽の願いが託された観音像が参拝できる。
始まりは1754年。武州橘樹郡稲毛領(現在の宮前区周辺)に住み、当時の東泉寺(区内平)の檀家であった山田平七の発願で、痰咳の病を神仏の力で治してもらおうと熊野を参詣し「西国三十三カ所の巡拝から無事に帰国できましたら三十三体の観音様を建立します」と誓ったという。
しかし、体を壊すなどして33体の建立は難しく、それならば地元に33体の観音像を導いてほしいと熊野権現に祈願し、札所となってくれる寺を自ら巡ったことから、準西國稲毛三十三所観音霊場が誕生した。
区内には全36の寺院のうち、10の札所が点在。郷土宗教に触れることのできるいい機会にもなっており、前回は約3500人が巡礼に訪れたという。
山田平七が檀家であったことから、現在窓口となっている東泉寺(上形卓道住職)では「260年余の長い歴史を持つ準西国稲毛三十三所観音霊場のご開帳です。区内外を問わず、この機会に多くの方に訪れて頂ければ」と参詣を呼びかけている。
各札所のご開帳は各日午前9時から午後5時まで。準西国稲毛三十三所観音霊場についての問合せ、詳細は東泉寺【電話】044・866・2532まで。
およそ260年の歴史を持つ「準西國稲毛三十三所観音霊場」の12年に一度のご開帳が4月12日(土)から30日(水)の19日間行われる。市内を中心に建立されている計36寺院の観音菩薩がご開帳され、参拝することができる。
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5月3日
4月26日