区内野川の影向寺で3月27日、消防訓練が行われた。これは昭和24年1月26日に法隆寺金堂壁画が火災で損傷したことを契機に定められた「文化財防火デー」にちなんで毎年行われている。今回は、3月10日に宮前・高津区にまたがる橘樹官衙(たちばなかんが)遺跡群(影向寺を含む)が市内初の国史跡指定を受けたことから、両区合同での訓練となった。
当日は両区の消防署、消防団、警察署と宮前区役所道路公園センター職員、同寺関係者らが参加。119番通報から初期消火、文化財搬出訓練、一斉放水訓練などが行われた。この他、同寺に接する公道が陥没したとの想定のもと、土のうによる道路復旧訓練も実施された。
宮前消防署の並木努署長(当時)は「橘樹官衙遺跡群が国史跡指定を受け、より一層防災意識を高めていく必要がある。地域の安全のために管轄を越えた訓練で顔の見える関係を築くことは大切」と話していた。
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