新しいまちづくりの仕組みを考える「(仮称)宮前区の希望のシナリオ実現プロジェクト」が進んでいる。
川崎市が3月に策定した「これからのコミュニティ施策の基本的考え方」に基づき、市民が集う「まちのひろば」の創出や市民活動の活性化・円滑化を図り新たな価値を生み出す「ソーシャルデザインセンター」の開設を目指す。市民主体で各区の特徴に合わせた取り組みを検討している。
宮前区ではこれまでのミーティングで出たアイデアを基に今年度中にできる取組から随時スタートさせていくという。
ノウハウを共有
区は市民活動を繋げ、新たな取組を創出しようと「活動現場見学ツアー」を9月と10月に実施。今月17日にはツアーの報告会が区役所で開かれ、32人が参加した。
見学ツアーは市民団体らが行うコミュニティカフェや町内会・自治会活動など28カ所を6コースに分けて実施。実際に活動を見て話を聞くことで「地域の人の知恵やネットワークなど人的資源を活用する仕組が必要」「多世代が参加できる仕掛けがあると良い」などの意見があがった。
報告会では各活動が持つノウハウや特長を「資源」として明記したカードを参考に、資源を掛け合わせて実現したい新たな取組を検討。「現地ツアーで知った活動を紹介するイベントがしたい」といったアイデアが生まれた。参加者からは「自分でやりたいことが分かった」「出会いに恵まれ活動の場が見つかった」との声が聞かれた。
区役所担当者は「プロジェクトでできた人脈が新しいイベントの開催に役立ったとの例も既にある。市民創発の取組が生まれるきっかけづくりになった」と話した。
宮前区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|