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宮前区版 公開:2024年2月16日 エリアトップへ

魅力つきぬ源氏の世界 「読む会」古典楽しむ

コミュニティ文化

公開:2024年2月16日

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原文を声に出して読むメンバー
原文を声に出して読むメンバー

 平安時代、紫式部によって作られた『源氏物語』。現在も関連作品が生まれ、NHKの大河ドラマでも作者・紫式部が主人公になるなど、1000年以上の時を経て、その物語や歴史的背景は人々を魅了し続けている。そんな源氏物語の原文講読を楽しんでいるのが「源氏を読む会」だ。

 同会は、宮前区や高津区在住者を中心とした市民団体。主に70代以上の女性、20人ほどのメンバーが月2回集まり活動している。対象箇所のテキストを声に出して読み、講師による単語の意味や歴史的背景の解説をもとに、原文に書かれた内容を読み解く。自由に意見も交わしながら、全54帖を読み進めている。

 2月9日の活動では主人公の光源氏亡き後の、「宇治十帖」と呼ばれる物語後半部の第48帖「早蕨」を講読。原文を読みながら現代語訳を確認し、講師の神野文子さんが、単語や和歌の意味を解説した。神野さんは「当時の京都弁がどうだったのか、タイムスリップして聞いてみたい。そのようにかき立てられる作品」と話した。

「古典嫌い」が学び直し

 同会の始まりは、40年近く前の宮前市民館主催の講座。古典を読むクラスで源氏物語を扱うと「面白いのでもっと読みたい」という声が参加者から挙がり、市民団体として立ち上がった。第1帖「桐壺」から読み進め、25年かけて第54帖まで読破。再び最初から読み進め、現在2周目だ。

 生粋の古典好きが集うのかと思いきや、「学生時代はむしろ古典が苦手だったという人も多い」と語るのは、代表の会津清江さん(小台在住)。会津さん自身も古典は好きではなかったが、先に入会していたメンバーの誘いで入ると、めくるめく世界の虜になった。「今も昔も人の気持ちは変わらないのが面白い。派生した読書や旅先の楽しみも増えた」と会津さん。

 活動後には、登場人物の欲望や女性の立場などを話題に、メンバー同士で会話に花が咲く。1月から始まった大河ドラマも皆で視聴を楽しんでいる。「紫式部の物語なので、源氏とはまた違うけれど。セリフも現代語なのでドラマとして楽しんでいる」と感想を言い合う。「光る君」は令和の世にも魅力的だ。

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