川崎商工会議所宮前支所が主催する宮前地区会員向けセミナー・交流会が7月17日、鷺沼フォーラムセンター(東急電鉄住まいと暮らしのコンシェルジュ鷺沼駅前店内)で開かれた。
セミナーのテーマは「かわさきマイスターから学ぶ匠の技術と創意工夫」。伝統技術の改善と販路拡大について、花き生産者の吉田義一さん(69歳・区内馬絹在住)が話した。
吉田さんは幼少時代から家の仕事である花き生産を手伝い始めた。時代に合わせた低コスト、大量生産を実現するべく、早くから機械化を推進。それまで手で枝折りしていたが、市販の結束機を改良し、質を落とすことなく短時間に納品できるシステムを作り上げた。2008年には神奈川県で唯一、全国でも28人にしかいない「農業技術の匠」に選ばれた。翌年にはかわさきマイスターとなるなど評価は高い。「人に教わることなく、人の良い部分を独自に学び改良してきた。現状に満足することなく、これからも新品種を考案していきたい」と話していた。
この日は24人が参加した。参加者のひとりは「伝統的な生産方法を改良したり、後継者育成の話は会社業務にも通じるものがある」と感銘を受けていた。
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