3月3日の桃の節句を前に、「馬絹の花桃」の出荷作業が大詰めを迎えている。
かながわ名産100選にも選ばれる「馬絹の花桃」。馬絹は江戸時代から続く伝統ある産地で、現在も多くの梅や花桃といった枝物を出荷している。
蕾が堅いうちに切り出して枝を束ねる技術「枝折り(しおり)」の第一人者で、かわさきマイスターにも選ばれている吉田義一さんの作業場でも出荷作業が進む。息子の貴次さんは「今年は11月に雪が降り、その後暖かい日が続いたこともあり開花が早い枝も多い」と話す。
通常は温度と湿度を高くした室(むろ)と呼ばれる暗室に入れ、2、3分咲きになったところで出荷するが、開花が早い分、今年は室に入れずに出荷するものもあるという。貴次さんは「その枝の状態に合わせて室に入れたり、束ね方を調整している。一番良い状態で綺麗な色の花桃を楽しんでいただきたい」と話した。
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