神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2017年3月10日 エリアトップへ

平在住西村颯香(さつか)さん 74歳、大学院で挑戦 高齢者と子ども 関係を研究

社会

公開:2017年3月10日

  • X
  • LINE
  • hatena
4月から大学院生となる西村颯香さん
4月から大学院生となる西村颯香さん

 後期高齢者になる年齢を目前に控え、今年4月から田園調布学園大学の大学院へ通う女性が区内平にいる。西村颯香さん(74)だ。実は10年前も大学に通う「女子大生」だったという西村さん。このパワーの源はどこにあるのだろうか。

 西村さんは23年前に夫が交通事故に遭い、以降8年間にわたり介護生活を送った。この介護の経験を役立てたいとボランティア活動を始めたが、自身のこれまでの経験だけでは十分にケアができないと福祉の難しさや奥深さを知った。

世代間交流が刺激に

 そこで、より福祉への理解を深めたいと福祉専門学校へ入学。数十年ぶりに学校へ通い、福祉の勉強や若い学生たちと交流を深める中で学ぶことの楽しさに気づいたという。

 2年間の履修を終えて、さらに勉強がしたいと田園調布学園大学へ編入。 卒業後もさまざまな年代と交流を深めるなかで高齢者と子どもの関係について関心を持つように。「勉強したい欲求があるのに、どうして進学しないのか」。同大学院の院生の言葉に背中を押され、大学院への進学を決めた。

地域活動にも意欲的

 また、自身の勉学だけでなく地域活動にも精力的だ。民生委員や児童委員、こんにちは赤ちゃん訪問員など社会貢献活動を行う。 高齢者のために家庭的な雰囲気でおしゃべりができる場所を作りたいと2007年には自宅で高齢者ミニデイサービス「ふれあいサロン・さつか」を設立した。同サロンでは週1回地域の高齢者が集まり一緒に脳トレや昼食の提供、日用品の買い出しなどを行っている。

 「勉強を始めるのに遅すぎるということはない。今まで学んできたことと、これから学ぶことを合わせて地域の人のために役立てたい。サロンも続けながら、いつか世代間交流ができる場所にできたら嬉しい」と西村さん。

 大学院ではこれまで学んできた経験をもとに、子どもにも焦点を当て「子どもにとっても高齢者とふれ合うメリットはあるのか」をテーマに研究に励んでいく。
 

宮前区版のローカルニュース最新6

五月人形が出迎え

向丘出張所

五月人形が出迎え

住民が提供し展示

4月30日

こいのぼり悠々と 

向丘地区を巡って勝負

向丘地区を巡って勝負

ウォーク企画 参加募集

4月29日

こどもの日はスポーツを

こどもの日はスポーツを

ワンコインで体験

4月27日

地域医療支援病院に

井田病院

地域医療支援病院に

紹介率など要件クリア

4月26日

平和の絵を描こう

ゆめパでキッズゲルニカ 参加者募集

平和の絵を描こう

4月26日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook