神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2019年3月29日 エリアトップへ

市農業技術支援センター のらぼう菜に新品種 県内市町村初 農業振興へ

経済

公開:2019年3月29日

  • X
  • LINE
  • hatena
センターで育成中の新品種を手にする古山さん
センターで育成中の新品種を手にする古山さん

 多摩区菅地区を中心に栽培される伝統野菜「のらぼう菜」の新品種が農林水産省に2月、品種登録された。市農業技術支援センター(菅仙谷)が10年以上の研究を重ねて育成したもので、農産物としての登録は神奈川県の市町村で初。市内農家への普及も視野に、市は農業活性化につなげたい考えだ。

 「川崎市農技1号」の名称で登録された新品種は、アブラナ科に属する「のらぼう菜」から生まれたナバナの一種。従来のものに比べて、葉や茎にツヤと光沢があるのが特徴だという。

 のらぼう菜の収穫期や収量について2006年から調査を始めた同センターで、職員の古山和弘さん(51)が葉に光沢のある苗に着目し、育成を開始。自家受粉で種子を採取しながら改良を重ねた結果、形質が安定したため、2年前に品種登録を出願していた。

 新品種について、古山さんは「のらぼう菜と同様、糖度は7から8度くらいで甘みがある。光沢があり束ねたときに見栄えがいい」と説明する。市は今後、試食会などを経て愛称を決める方針。同センターでは来季2月以降の収穫開始に向けて新品種を育成し、市内農家に種子や苗を配布したいとしている。「ここ(川崎)でしか買えない野菜になれば新しい価値になり得る。市内で頑張っている生産者の後押しになれば」と期待を込める。

 市が昨年発表した17年度の農業実態調査によると、のらぼう菜の年間収穫量は多摩区の約5・5トンを筆頭に市内で約13トンにのぼる。川崎区、幸区を除く5区で栽培されており、作付面積は延べ約3・3ヘクタール。JAセレサ川崎の直売所「セレサモス」麻生店と宮前店で、出荷者として登録されている農家は合わせて151件ある。
 

宮前区版のローカルニュース最新6

五月人形が出迎え

向丘出張所

五月人形が出迎え

住民が提供し展示

4月30日

こいのぼり悠々と 

向丘地区を巡って勝負

向丘地区を巡って勝負

ウォーク企画 参加募集

4月29日

こどもの日はスポーツを

こどもの日はスポーツを

ワンコインで体験

4月27日

地域医療支援病院に

井田病院

地域医療支援病院に

紹介率など要件クリア

4月26日

平和の絵を描こう

ゆめパでキッズゲルニカ 参加者募集

平和の絵を描こう

4月26日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook