宮前区役所、市民館、図書館の移転が決まっている鷺沼駅前再開発事業は、準備組合が8月に環境アセスメント手続きに着手し、計画概要案が示された。現在開会中の川崎市議会第4回定例会で、5会派のうち4会派が代表質問で鷺沼再開発を取り上げ、より具体的な計画内容が明らかになってきた。
「鷺沼駅周辺は海抜90m地点にあり、(再開発のビルは)市内で最も高いビルになる可能性がある。様々な形で屋上階を活用する検討は可能か」と質問したのは自民党だ。市当局の答弁は「住宅と非住宅の動線分離やセキュリティの確保など現計画では様々な課題があると認識している」。
宮前平から移転する市民館、図書館は、駅前街区の3階〜5階に配置される。区役所機能は北街区の1階〜5階になる。自民党の質問に市当局が明らかにした。駐車場510台分のうち、商業・業務用は約半分の規模であることも示された。商業・業務用の駐輪場は地下に整備されることも明らかになった。
ペデストリアンデッキの可能性を含め、歩車分離などの渋滞対策を求めてきた自民党は、計画案では対策が見えないと指摘。市は「引き続き検討するよう準備組合に働きかけていく」と答弁した。
共産党は、武蔵小杉の100mを超すタワーマンションではアセスメント手続き前に市と事業者による住民説明会が行われたことを例にあげ、鷺沼再開発でも住民説明会を行うべきと指摘。市当局は「容積率は緩和せず現行の規制の範囲内での計画となるため、事業者による事前の説明会は実施していないが、引き続き関係法令等に基づき、地域住民に対し適切な説明がなされるよう準備組合に指導していく」と答弁した。
事業費についても質問があり、市は「公共施設については床を取得することを想定。補助金の額を含めた具体的な事業費は、準備組合の事業計画の検討にあわせて整理を行っていく」とした。
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