「なーつもちーかづっくーはーちじゅうはーちーやー♪」自粛要請が長引いているが、みなさん”おうち時間”を楽しんでいるだろうか。新茶の季節という事で、私エージェントTはお茶を嗜んでいる。お茶屋で見つけた古い番付表=写真=について、今回は調査した。
番付表を見つけたのは、北部市場内の茶屋「つな川」の店先。番付は中央に「良茶福の神」とあり、東「発展」には「横綱 末を思ふ茶業者」、西「滅亡」には「横綱 近慾深い茶業者」などとある。他にも茶葉の生育や摘み、製造方法から心意気までの善し悪しが書かれている。
聞けば「静岡の古い荒茶工場に貼ってあって興味深かったから、新茶の季節なので貼ってみようと思った」と同店の小沢昇店長。発行年は大正10(1921)年とあり「何のために作られたのかははっきりわからない」らしいが、より良いものを作ろうという当時の思いが想像できる。
同店では、毎年新茶の季節になると、茶の名産地・静岡県菊川市に出向いて、生産・製造者と交流し出来具合を確認し、買い付ける茶葉を決める。いわば茶屋の1年がここで決まる大事な時季だ。以前は全国から茶屋が集まり、生産地はそれは賑わったのだという。小沢店長は昔から変わらぬ半纏=写真=に足袋、草履というスタイルで現地をまわるこだわりを続けている。
近年では手軽に飲めるペットボトルのお茶が普及している。しかし今一度、相手を思って急須で淹れるお茶、おもてなしの心を考えてみるのも良いかもしれない。店先で外国人観光客に振舞うと「COOL!」と人気だとか。おうち時間を急須のお茶で楽しんで「おぅ、あちぃ!」と一服いかが。
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