川崎市と厚生労働省が1月27日、新型コロナウイルス感染症のワクチン集団接種訓練を市立看護短期大学(幸区)で行った。
政府が2月下旬の開始を目指すワクチン実用化を前に、集団接種を想定し全国で初めて実施。川崎市職員20人が被接種者を担い、医師3人、看護師5人など計60人を配置した。受け付けから予診、接種、経過観察までの手順を確認し時間を計測。かかった時間は30分ほどで、予診では持病の申告や健康に関する相談で時間がかかる場面もあった。訓練の模様は、国が編集して動画で全国自治体に共有する。
国の予防接種基本方針部会委員を務める、川崎市健康福祉局の坂本昇医務監は「質よりも、どこの自治体でもできることを前提に訓練を行った」と説明。国の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバーで、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「一連の流れが確認できた。副反応については100%何もないことはない」とし、「接種後の相談センター設置を国に提言する必要もある」との考えを示した。
福田紀彦市長は「より効率的に接種できるよう、相談のある被接種者などの事前仕分けが重要になる。全国で応用できるよう、課題を洗い出し発信していく」と展望を語った。
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