川崎市内の新型コロナの重症・中等症者に対応する病床数が先月23日、目標としていた180床に達した。感染拡大への対応でさらに規模を広げ、現在は210床だ(2月8日時点)。
市内の1日の新規陽性者数は先月9日の226人をピークに30人前後にまで減っているが、入院患者数はピーク時の141人から現在も約100人と減少幅が小さく、市の担当者は「陽性者数の減少と比べて、入院患者の減少傾向は弱い。重症化しやすい高齢者が集まる施設でクラスターが起きていることが要因の一つでは」と推測する。
1月、利用者最多に
重症・中等症者対応の病床利用者数がピークを迎えたのは先月18日。155床を141人が利用していた。神奈川県が医療アラートを発令し、各自治体に病床数の増加を指示した昨年11月14日時点では73床に対し65人。その後、病床数の増加や高齢者でも無症状や軽症で可能な場合は自宅療養にするなど対応するも、昨年末は138床を96人が利用した。市の担当者は「余裕があるように見えるが、男女で部屋を分ける必要や持病でベッドや部屋を指定しなければならない場合もあり、現状は年末から先月20日ごろまでほとんど余裕がない状態だった」と話す。
新型コロナ対応の病床数は、一般病棟や病床を一部休止しベッドや人員を感染症対策に割くことで増やしている。今後、病床数を増やす可能性もあるが、市は陽性者数の増減を見て一般病床とのバランスを図るという。
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