神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2021年5月21日 エリアトップへ

認知症疾患医療センター 2カ所増設で4施設に 早期発見、治療へ体制拡充

社会

公開:2021年5月21日

  • X
  • LINE
  • hatena

 川崎市は認知症に関する医療体制の中核を担う「認知症疾患医療センター」を2カ所増設し、市内4カ所とする。超高齢社会での患者数増加などに対応するため。相談窓口拡充などにより早期発見・治療につなげ、その人らしい生活を送るための支援の充実を図る。

 「認知症疾患医療センター」は認知症の早期診断や治療、支援ネットワークの構築を目的に設置されている。認知症に関する詳しい検査や行動、心理などの周辺症状、合併症への急性期対応、専門的な医療相談などを担うほか、地域保健医療・介護関係者への研修を実施。都道府県や政令市から指定を受けた医療機関が事業を行う。

 川崎市はこれまで、聖マリアンナ医科大学病院と日本医科大学武蔵小杉病院(中原区)の2カ所にセンターを設置していたが、患者数の増加などを受け、新たに事業を担う医療機関を公募。「川崎区、幸区、中原区」のいずれかに1カ所、「高津区、宮前区、多摩区、麻生区」に1カ所増設する。開設は8月ごろを予定。

相談の受け皿が不足

 市の65歳以上の高齢者人口は2020年10月1日時点で約32万人。うち約5万8000人が認知症と推計され、6人に1人が発症していることになる。市によると、認知症高齢者数は30年に約8万6000人、40年に10万人まで増えると想定。市内の認知症疾患医療センターは12年以降、増やしていない。相談件数は年々増加し、19年は各施設平均約4400件で、全国平均の2千件弱を大きく上回った。市担当者は「受け皿が足りず、待ち時間も長いなど課題が出ている」と話す。

 現在はコロナ禍によりデイサービスや地域の認知症カフェが休止になるなど、症状の悪化が懸念されるという。これまで症状がなかった人についても「物忘れが気になる、検査したいという相談も一定数増えていると考えられる」と市担当者。「受診控えで他の外来は減っているが、認知症外来は変わらず混んでいる」との医師からの声もあり、センターの必要性が高まっている。
 

宮前区版のローカルニュース最新6

今年度最初のロビコン

今年度最初のロビコン

5月28日 ヴィオリラ演奏

5月4日

体験・学ぶ「看護フェスタ」

体験・学ぶ「看護フェスタ」

5月11日 溝ノ口駅前で

5月3日

「風船爆弾」めぐる対談

参加者募集

「風船爆弾」めぐる対談

明大登戸研究所資料館で

5月3日

富士通社員を講師に任用

川崎市教委

富士通社員を講師に任用

市立小・中、高校に4人

5月3日

市民に優勝を報告

Ⅴリーグ連覇のNEC

市民に優勝を報告

5月3日

アユ稚魚2万匹、多摩川へ

アユ稚魚2万匹、多摩川へ

川崎河川漁業組合が放流

5月3日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月4日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook