連載第八回 宮前歴史探訪記 向丘の交通【8】 輸送力の増強
バス利用客の増勢に交通インフラの整備や輸送力が追いつかず、朝の通勤通学の時間帯は鮨詰め状態。時には満員のバスが途中の停留所を通過する最悪の事態に追い込まれた川崎市交通局。この事態解消のため輸送力増強を掲げ、交通事業再建整備計画を策定した。
計画に沿ってバス車両を増車、昭和47年には鷲ヶ峰営業所を開設し、輸送力増強の体制を整えた。道輻が狭くバス同士のすれ違いも侭ならなかった殿下橋〜初山区間も、昭和46年には新道が完成し交通インフラが整備された。翌年4月1日からはバスが通れるようになり、蔵敷を通る溝口行きのバスの便数は150を超えた。朝の通勤通学の時間帯の便数は5、6分に1便の割りで走るようになり、混雑具合も幾分緩和された。昭和47年12月には鷲ヶ峰営業所〜宮前平間が開通した。新路線が開通したことにより、利用客が分散化された。昭和50年には蔵敷を通る溝の口行きのバスは、167便にまで増便された。
しかし再建計画には事業収益の改善を図るという目的もあり、昭和50年には全てのバスが、車掌が乗るツーマンカーから、ワンマンカーとなった。これにより乗降は前乗り後降りに、乗車料金は均一料金の前払い制、案内は社内放送、降車連絡は押しボタン、乗降扉は自動開閉にと、効率化が図られた。それと共に車掌がいて何処か安心感と温かみのあった車内は、車掌と共に消えてしまった感がある。
/宮前の歴史を学ぶ会・杉田墾生
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