宮前区の特産「宮前梨」の収穫・直売が8月上旬から区内の梨園で順次開催し、区内のあちこちに直売所を示すのぼりが掲げられる。
川崎産の梨は、江戸時代初期に川崎大師河原周辺で栽培されていた記録があるほど、その歴史は古い。都市化や太平洋戦争などの影響で梨畑は減少したが、市が実施した果樹苗導入の助成で1963年には、市内で125万平方メートルの栽培面積を誇った。現在は宮前、中原、高津、多摩、麻生区で生産され、総称して「多摩川梨」と呼ばれている。
区内で生産される多摩川梨は「宮前梨」と呼ばれ区の特産品として親しまれている。1950年代に有馬で栽培が始まり、栽培技術の向上や「幸水」「豊水」などの人気品種の登場、「もぎたて、直売」といった販売方法でファンを増やしてきた。現在は有馬、野川地区の区内5園と中原区の2園が「宮前梨組合」を組織し、品質管理に努めている。同組合によると、「今年は天候にも恵まれ良い出来」だという。
品評会10日、24日
川崎市とセレサ川崎農業協同組合は8月10日(火)と24日(火)、川崎市の特産「多摩川梨」とブドウの品評会を開催する。
会場は前期の部がセレサモス宮前店、後期の部が市農業技術支援センター(多摩区)。両日とも品評会終了後に「一般観覧」(午後1時30分〜2時30分)と「即売会」(2時30分〜売り切れ次第終了)を実施。前期は先着順。後期は1時から1時45分に購入抽選権を配布する。
品評会の問い合わせは同センター【電話】044・945・0153。
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