世界アルツハイマー月間(9月)にちなみ、宮前図書館(岡野正志館長)は10月17日まで、若年性認知症の企画展を行っている。
企画展のタイトルは「認知症になってもわたしはわたし。自分のやりたいことを、これからも続けていきたい」。図書館の一角では期間中、若年性認知症の人やその家族が書いた体験記や絵本など約50冊を展示するほか、若年性認知症の人に働く場を提供している「NPO法人マイway」(渡辺典子施設長)=高津区=に通所する当事者のメッセージも掲げている。渡辺施設長は「メンバーさんたちの思いが届けられてうれしい」と思いを話す。
企画したのは職員の舟田彰さん。同法人との親交の中で、あまり知られていない若年性に特化した認知症の企画を温めていたという。「認知症イコール高齢者ではない。本を通じて働き盛りの若年層の方もいることを知っていただき、ヤングケアラーなど様々な社会課題を考える契機にしてもらいたい」と訴える。
若年性認知症とは、65歳未満で発症した認知症のことで、川崎市では「若年性認知症サポートデスク」(同法人に委託)を設置し、コーディネーターが解決に向けた支援ための調整を行っている。
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