手足口病が流行の兆し 例年を上回るペースで増加
乳幼児を中心に、夏季に流行する「手足口病(てあしくちびょう)」が川崎市で例年を上回るペースで患者数が増加していることが市保健福祉局の調べでわかった。同福祉局では「今後夏のピーク時に向けさらに患者数が増加していく可能性が高い」と注意を呼びかけている。
今年全国的な流行を見せるウイルス性疾患の「手足口病」。患者数は西日本を中心に過去10年間でもっとも多い。川崎市においても6月27日〜7月3日の一週間で約100人の患者が確認された。前週の38人に比べると約3倍に急増している。平成17年に次いで2番目に多い患者の報告数となった。
手足口病は、夏風邪の一種で主に患者は5才以下の乳幼児が約90%を占める。体力の落ちた大人にも感染する可能性がある。
症状は手のひら、足の裏や口腔内に2〜5ミリ程度の水泡性発疹が出る。3日間ほどで消え跡が残ることはない。約3分の1程度の患者に発熱が見られるという。
主に3〜5日程の潜伏期間を経て発症する。感染経路は風邪と同じように鼻水・唾液、便などから感染する場合が多い。予防接種などはないという。ほとんどの場合は、数日間のうちに治るが、まれに髄膜炎や心筋炎などの合併症がでることがある。高熱や嘔吐、頭痛などの症状には注意が必要としている。
同安全室では「一般的な感染症対策として、日頃からうがいや手洗いなどをしっかり行い、排泄物などを適切に処理することが重要。また高熱がある場合はすぐに医師の診断を受けてほしい」と呼びかけている。
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4月26日
4月19日