陸前高田の子ども達 春日山部屋ちゃんこに舌鼓 フロンターレとサポーター主催 修学旅行
サッカーJリーグ1部・川崎フロンターレが「川崎修学旅行」と銘打ち、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の子どもたちや保護者を1泊2日で招待した。川崎区大師河原にある大相撲・春日山部屋に訪れた子どもたちは、同部屋特製ちゃんこに舌鼓を打ち、力士たちとの交流を楽しんだ。
同クラブは3月11日の大震災以降「Mind-1ニッポン」を合言葉に、復興支援を行っている。
4月には同クラブが作成した「フロンターレ算数ドリル」を陸前高田市の市立小学校に届け、9月には現地で選手によるサッカー教室を開いた。その際、川崎市の場所や街を知らない子どもたちが多かったことから、川崎市と同クラブを知ってもらおうと、「川崎修学旅行」をサポーター有志と合同で企画した。
17日から始まった修学旅行には、陸前高田市の高田小学校、広田小学校に通う子どもとその保護者約70人が参加。黒川青少年野外活動センター(麻生区)に宿泊し、選手とピザ作りに挑戦したほか、かわさきエコ暮らし未来館(川崎区)、川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム(多摩区)などの施設見学やホーム等々力競技場でアルビレックス新潟との一戦を観戦した。
東北出身の親方に親近感
春日山部屋では、フロンターレのホームゲーム開催時に等々力競技場で販売する塩ちゃんこが振舞われた。
同部屋の春日山親方は宮城県出身。東日本大震災では実家が被災したこともあり、東北への思い入れは強い。これまでにも同クラブとともに街頭募金に立ち、被災地を支援している。同クラブから修学旅行の企画を受けた際にも「前向きに頑張ってもらえれば」と、協力を惜しまなかった。
初めて味わった同部屋特製ちゃんこに佐々木逸秀さんは「とてもおいしかった。お相撲さんがすごく大きかった」と喜んだ。子どもたちを引率する濱口智君は「親方が東北出身者ということもあり、親近感をもつことができた。若手力士が多い部屋なので、頑張ってもらいたい」と語った。
試合観戦に感激
16日の等々力競技場で開かれたアルビレックス新潟戦では一行はピッチに立ち、選手との記念撮影試合が始まると真剣な眼差しで観戦し、選手のプレーに一喜一憂した。サポーターに合わせて応援する姿も見られた。試合後にはサポーターから声援を受けながら競技場を後にした。
熊谷友英さんは「選手と同じピッチに立てるなんて最初で最後の体験だと思う。涙が出そうになった。また、フロンターレの応援に行きたい」と話した。
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4月26日
4月19日