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川崎区・幸区版 公開:2012年10月19日 エリアトップへ

タウンレポート 音楽・お笑いで地域交流 鹿島田のショットバーで開催

公開:2012年10月19日

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時にはギターの音色に耳を傾ける
時にはギターの音色に耳を傾ける

 鹿島田駅近くの居酒屋に生まれた小さなコミュニティが賑わいを見せている。不定期で地元在住者が出演する音楽やお笑いのライブを開催。地元アーティスト・地元芸人に出演機会を与える舞台、そして地域住民たちの貴重な交流の場になっている。

 「え、古市場の、何丁目ですか?」「ナン丁目です。あそこに神社があって、そこの角を曲がって…。もしかしたらバス停で会うかもしれませんね」―。

 鹿島田駅近くのショットバー「ミント」で行われている音楽やお笑いのライブには、近隣住民を中心に多くの客が集まる。10坪の店内で肩を寄せ合い、仕事の話や人生観、愚痴、子どもの自慢等、さまざまな話題に花を咲かせている。

つながり作る場

 店主の松岡智恵子さん(58)は3年前に「ミント」をオープン。ある客が松岡さんに直訴して始めた店内でのライブを「お客さんの横のつながりになれば」との思いで続けてきた。人前での演奏経験がほとんどない人も含め、地元在住者が数多く出演。今では出演者同士のコラボレーションも頻繁に行われている。

 また、今月6日にはお笑いライブを初開催。鹿島田在住の漫才コンビ「山田福島」が出演した。メンバーの山田太郎さん(33)は開店当初からの常連客。お笑い芸人をやっていると聞いた松岡さんが、熱心に出演オファーしてきた。「地元の人がお笑いをやっているなんて面白い。ぜひうちでやってほしかった。これをきっかけにブレイクしてくれたら」と松岡さん。

 現在は20日に開催するお笑いだけのライブへの出演者集めに奔走中。町の小さなバーが、地元の音楽やお笑いの発信拠点にもなりつつある。

偶然の出会いも

 演奏の合間や終了後には、出演者も客も入りまじり、身の上話が自然と始まる。マンション建設が進み、外から移り住む人も多い鹿島田で、貴重な地域交流の場にもなっている。今月6日のライブにも「偶然通りかかり、ライブの看板が気になった」という鹿島田在住のカップルが初来店。さっそく店に溶け込み、他の来店者たちとの会話を楽しんでいた。この日は他にも、鹿島田在住のメンバーが所属するバンド、学生時代から店に通うなじみ客、第1子出産の報告にきた夫婦ら、さまざまな面々が集まった。

 冒頭の会話は、1カ月前に店を知り、今ではフォークギターの演奏も披露している東誠二さん(54)と、出産報告に来た齋藤さん夫婦のもの。同じく古市場在住の松岡さんも交じって、4人で赤ちゃんの携帯画像にうっとり。「今度赤ちゃん抱かせてね」と話しを弾ませていた。ご近所同士の偶然の出会いを、小さなライブがもたらしている。

店主の思い

 松岡さんは「みんな誰かに話したいことがある。それをみんなで受け止め合えるような場を作りたい。ライブが足を運ぶきっかけになれば」と話す。地元アーティスト・芸人が出演する舞台となるとともに、誰もが気軽に顔を出せる、地域の憩いの場を目指している。
 

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