川崎区内の病院に勤務する栗林幸江さん(55)と矢野真利子さん(59)が2日、神奈川県看護賞を受賞した。66年に設けられ、過去に500人が受賞している同賞は顕著な業績をあげた県内の看護師らに贈られるもの。今年は10人に贈られた。
医療法人財団明徳会総合新川橋病院(川崎区新川通)の看護部長を務める栗林さんは、後進職員の指導・育成への尽力などが評価された。
栗林さんは同病院の奨学金制度を利用して看護師資格を取得。10年以上の臨床経験の後、他病院での勤務を経て、89年から同病院に復帰した。「はじめから疾患に結び付けた専門的な観点だけで(患者を)とらえることは危険。単純なことを見落としてしまうことがある」と、患者と同じ目線でいることを常に意識し日々業務にあたっている。
医療法人社団慶友会第一病院(川崎区元木)の看護部長である矢野さんは30年以上に及ぶキャリアと、コミュニケーションを重視した診療科間の連携強化の取り組みなどが評価された。
71年に地元岩手県で准看護師として働き始め、その後上京。横浜市立大学医学部付属高等看護学校で看護の理論を一から学び、78年に正看護師として第一病院に赴任した。「不安を抱えて来院する患者さんにとっては、看護師の笑顔の対応が痛みの軽減につながることもある」。患者に寄り添った看護を心掛けている。
受賞について栗林さんは「賞に恥ずかしくないよう、気を引き締めて業務に当たりたい」、矢野さんは「今後もコツコツと、これまで続けてきた看護を続けていきたい」と話した。
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