池上新町町内会 子ども神輿が復活 汐留稲荷神社例祭で巡行
川崎区池上新町町内会(浦野一吉会長)に子ども神輿(みこし)が復活する。今月15日には汐留稲荷神社で神輿庫の竣工祭が行われ、神輿が披露された。来月27日の同神社の例祭が初巡行となる。
同町町内会の野村正孝さんによると、池上新町町内会では1940年(昭和25年)頃まで大人と子どもの神輿練りが行われていたという。その後、諸事情で大人神輿が中止となり、やがて、子ども神輿も担ぎ手不足などで山車(だし)だけの巡行となった。89年(平成元年)、町内会会館の建て替えを契機に山車の巡行も取り止めになり、子どもが楽しめる町内会行事は無くなってしまった。
神輿の復活を――。3年前、中村紀美子汐留稲荷神社宮司らの声をもとに神輿購入のための貯蓄を開始。今年に入り、復活させるための祭礼実行委員会を立ち上げ、神輿や神輿を入れる倉庫の開設などの準備を進めてきた。
15日に披露された神輿の重さは70kg、高さは約100cm、担ぎ棒を含めた全長は150cmと、子ども神輿としてはやや大きめのサイズ。形は殿町、昭和町、大師駅前と同じタイプだという。池上新町が神輿を所有したことにより、大師地域内の神社全てに神輿が揃ったことになる。中村宮司は「住民が心一つにならないと実現できないことでもあり、意義のあること」と喜んだ。
7月27日の汐留稲荷神社の例祭では町内会を2時間かけて巡行する。かつて同町内会の子ども神輿を担いでいた土岐功一さんらが昔を思い出しながら子ども達の指導にあたっている。
浦野会長は「神輿は子ども達の故郷づくり、町内会の輪を広げるきっかけにしていくとともに情操教育にも役立てたい」と話す。来年には若宮八幡宮の連合渡卸にも参加したいと意欲を示す。
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