大島4丁目にある「市営大島住宅」店舗棟の解体工事が、8月中に始まる。これにより、建物の老朽化にともなって川崎市が進めてきた「大島住宅」の建て替え事業が本格化。解体後の跡地には1階に店舗の入るマンションや、新たな市営住宅が整備される予定だ。
市営大島住宅は昭和30年代初期に整備された全7棟、182戸の共同住宅。鉄筋コンクリート造り4階建ての建物は老朽化が進んでおり、川崎市は2011年から建て替え事業を進めてきた。
今年3月までには住宅のみが入る4棟の解体が完了。26区画ある民間分譲店舗の権利者との協議を重ね、このほど店舗棟の解体にもめどが立った。解体工事は8月中に開始する。
跡地に新共同住宅
すでに解体済みの住宅棟部分と合わせて総面積約6100平方メートルの跡地には、3棟の共同住宅が整備される。
1棟は、1階に3店舗が入る住友不動産(株)運営の分譲マンション。鉄筋コンクリート造りの9階建てで、67世帯が入居できる。11月に着工し、16年4月に完成予定。
残り2棟は市営住宅として整備される。12月に入札で施工業者を決定し、新築工事に着手。17年1月の完成を予定している。建物は鉄筋コンクリート造りで、12階建てと5階建て。計167戸が入居可能。鉄骨造りで平屋の集会所も整備する。
敷地内にはほかにも公園(敷地面積約600平方メートル)と社会福祉施設(同約500平方メートル)が整備される予定。整備用地は、店舗棟と住宅棟の工事の際に使用されるため、両施設の着工は17年以降となる。
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