川崎区社会福祉協議会(冨田順人会長)は高齢者施設などで工作を教える「ものづくりボランティア」の育成に力を入れ始めている。施設側からの工作教室へのニーズが高まる一方、講師の人員が不足していたことが背景にある。10月23日(木)には「折り紙ボランティア養成講座」を開講。工作教室を担うボランティアの増加と新たな団体立ち上げを目指す。
高齢者施設などにボランティアの紹介を行う区社協内・ボランティアセンターが把握する限り、区内100人以上のボランティア人口のうち、小物や切り絵、折り紙などの「工作教室」を行える人材は、区内に数えるほど。一方で、工作教室は高齢者の生きがい作りやコミュニケーションの場として施設からのニーズが高い。年に50件程度、ものづくりボランティアの紹介を求める問い合わせがあり、需要に供給が追いついていない状況にある。
区社協は23日の講座開講を皮切りに「ものづくりボランティア」の育成に力を入れ、受講者を中心としたボランティア団体立ち上げも支援する方針。継続的に活動できる団体を増やすことで、現場の要望に応える体制作りを目指す。
受講者を募集
「折り紙ボランティア養成講座」は午前10時から正午まで、福祉パルかわさき(日進町1の11 川崎ルフロン8階)研修室で開催される。現在受講者を募集中。参加無料。定員20人(申し込み先着順)。
講師を務めるのは、社会学博士の牧岡英夫さんと、区内で「ものづくりボランティア」の活動を続けている福祉レクリエーションワーカー・大柳文代さん。
牧岡さんにボランティア活動の基本を教わった後、大柳さんの指導のもと、「折り紙教室」を体験する。
8年間活動を続けている大柳さんは「ものづくりボランティア」のやりがいについて「教室後も趣味として続けてくれる人が多くて、嬉しい」と話す。区社協の担当者も「初心者の方でも始めやすいボランティアです。気軽に参加してもらいたい」と呼びかける。
申し込みは電話、FAX、直接来所で川崎区社会福祉協議会(【電話】044・246・5500【FAX】044・211・8741)へ。
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