市政報告 公共交通とクルマの未来 川崎市議会議員 ためや義隆
決算審査特別委員会において、公共交通と環境問題を複合的に考える、モビリティマネジメントの観点から質疑をいたしました。モビリティマネジメントとは、公共交通の利用促進の取り組みにより、環境への負荷低減と経済効果、教育の場に於いては環境問題の理解促進、様々な要素がある考えです。
市バスは市民の足ですが、そのほとんどが赤字路線。行政路線・公共施設接続路線をみても10億円以上の補助がなされています。ラッピングバスをはじめとした広告収入は年間約1億円前後の収益がありますが、それも頭打ち。多額の市税を投じて維持しているからこそ、利用する意義を考える啓発を強く行うべき、と要望しました。
低公害車の普及も課題。電気自動車の充電インフラ普及も、市としての明確な目標を持っていないことを指摘しました。また、水素を利用した燃料電池車がまもなく販売されることで、期待される水素ステーションの設置。水素には厳しい規制があり、公道から6m、住居から約11m以上離れていなければ設置が出来ず、都市部や住宅地、幹線道路沿いへの設置が非常に難しい、という課題が明らかになりました。仮に市役所敷地内にステーションを作ろうにも現状それができない。
いずれも厳しい状況での取組が必要であり、当事者意識を持って本気で整備しなければ普及は不可能と指摘。水素エネルギーに期待のかかる川崎だけに、本気の取組を望むところです。
|
|
|
|
|
|
5月3日
4月26日