在日コリアンをはじめとした外国人の差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪と差別の扇動)に、NOの意思表明を――。区内の市民有志が「『ヘイトスピーチを許さない』川崎市民ネットワーク」(関田寛雄代表)を立ち上げ、賛同団体の呼びかけを行っている。あす23日(土)には東田町で市民集会を開催。署名活動などを展開し、市や市議会に対策を講じるよう働きかける。
賛同団体募集 23日に集会
同ネットは桜本で市ふれあい館などを運営する社会福祉法人青丘社、川崎・富川市民交流会、ヘイトスピーチ根絶を求める「クラック川崎」が呼びかけ、昨年12月に発足した。
川崎市でのヘイトスピーチデモは2013年からこれまで11回行われている。昨年11月8日には在日コリアンが集住する桜本地区への差別デモが展開された。
ヘイトスピーチについて「共に生きる地域への重大な挑戦」と、同ネット事務局の三浦知人さんは憤る。桜本へのヘイトデモには300人の市民が抗議行動を行った。差別デモが公然となされる社会のひずみを正すためには毅然とした意思表示をみんなが示す必要があるとし、ヘイトスピーチ根絶に向けて「オール川崎」での呼びかけを行うことにした。
同ネット事務局を務める山田貴夫さんによると、1月19日時点で同ネットには桜本商店街や川崎市日韓親善協会が賛同に加わったのをはじめ、市民団体、政治団体、労働組合など60を超える団体が呼びかけに応じた。同ネットでは、引き続き賛同団体を広く呼びかけ、3月末まで署名活動を展開。大阪市で可決したヘイトスピーチ規制条例の制定などを念頭に置きつつ、ヘイトスピーチの実態調査の実施や基本行動計画策定を手掛けることを求める要請書を市や市議会に提出する。
23日は午後1時から川崎市労連会館5階講堂で開催。「のりこえネット」共同代表の辛淑玉(シンスゴ)さんと弁護士の金哲敏(キムチョルミン)さんが講演するほか、クラック川崎、在日コリアンの高齢者や青年などによるリレートークが予定。さいたま市での取り組みなども紹介される。予約は不要。
問い合わせは、同ネットへFAX(044・287・2045)またはメール(nohatekawasaki@gmail.com)。
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