ライフサイエンス・環境分野の研究機関が集積する殿町3丁目の国際戦略拠点「キングスカイフロント」に東急ホテルズ(本社 東京都渋谷区)運営のホテルが2018年に開業する。川崎市が今月1日、発表した。市は企業間交流の活発に期待を寄せる一方、カフェや多摩川河川敷をジョギングする人のための場を、地域の活性につながげていければとも語る。
2018年開業予定
ホテルは大和ハウス工業が取得した同拠点内A地区(約4万6千平方メートル)の一角に建設される。地上5階建てで延床面積は約7530平方メートル、客室数は約200室となる。施設にはレストランや研究者がリフレッシュするためのスパが入るほか、カフェ、多摩川河川敷を走る人のためのランニングステーションが開設される。工事は今年の12月に着工し、開業は2018年4月頃を予定している。
ホテル開設により、隣接地にあるコンベンション施設での長時間のシンポジウムが開きやすくなる上、海外に本社を置く同拠点内立地企業では羽田空港から直接、役員が同拠点に足を運ぶケースの増加が見込まれる。2020年には多摩川を挟んだ対岸の大田区を結ぶ羽田連絡道路が完成。「宿泊者のさらなる増加が見込まれる上、企業間交流が一層活発になり、キングスカイフロントの価値向上につながる」と市は強調する。
地域住民にとってのメリットについては昼休みのひと時を過ごすことができるカフェやジョギング愛好家の憩いの場のランニングステーションの開設で「多くの人を呼び込むことができる」と期待を寄せる。市は「キングスカイフロントの拠点形成や取り組みを間近で見てもらえる良い機会」と述べ、市民の同拠点への親近感の醸成にもつなげていきたいとしている。
市によると、ホテル建設はキングスカイフロントに立地する企業などの声をもとに、大和ハウス工業とともに可能性を探ってきた。候補に挙がった東急ホテルズとは1年数カ月前から協議を進めてきたという。
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