神奈川県が開所式 県政報告 殿町に再生細胞医療の拠点が完成 県会議員(川崎区選出)公明党 西村くにこ
殿町地区に整備された再生細胞医療の集積拠点「ライフイノベーションセンター」の開所式が8月25日、開かれました。地上4階建てで延べ床面積は1万6000平方メートル。これまでに遺伝子治療の臨床開発を手掛けるタカラバイオや、がんの免疫治療薬の研究開発をするグリーンペプタイドなど20の事業者の入居が決定しており、床面積ベースで9割が埋まったと聞きました。
繰り返した質問と提言が結実
2011年12月、神奈川県は横浜市、川崎市と共に京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区を勝ち取りました。以来、私は川崎をライフサイエンスの拠点とし、最先端の医療を世界に向けて発信していきたいと、特別委員会、常任委員会、予算委員会、本会議一般質問と途切れることなく、質問で取り上げ、提言と要望を繰り返してまいりました。
県も2013年には殿町地区での拠点整備を検討。本年4月ようやく完成しました。最先端の研究を牽引するベンチャー間の交流や、実際に再生細胞医療による治療が行えるクリニック、世界とのパイプを太くする海外施設(スコットランド)の進出など、私がこれまで提案してきたことが実現されようとしています。
命救う研究が川崎から世界へ
黒岩祐治知事は開所式で「再生細胞医療の世界最先端の人々が集まった。最先端の医療、技術を追求して経済のエンジンを回し、超高齢社会という課題を乗り越えたい」と述べ、福田紀彦市長は「一人で見る夢は、夢のままでも、みんなで見る夢は実現する」と県とのさらなる連携を示し、入居者であるリコーの三浦善司社長は「1社でできることは限られる。国内外の企業などと連携し、神奈川発の事業を実現させていきたい」と言葉を添えました。
2020年には多摩川対岸の羽田空港とセンター周辺が橋で結ばれる予定です。再生細胞医療の研究で、川崎が世界の中心になる日も遠くありません。
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5月3日
4月26日